2025年、Instagramのアルゴリズムはさらに複雑かつ精密に進化を遂げています。かつては「いいね数を増やせばOK」「ハッシュタグをたくさんつければ拡散する」といったシンプルな攻略法が通用していましたが、今は違います。
本記事では、最新のInstagramアルゴリズムの構造を整理しつつ、企業アカウントが実践すべき投稿戦略やコンテンツ設計のポイントを詳しく解説します。
Instagramのアルゴリズムとは?複数の表示ロジックが存在
Instagramの表示ロジックは、以下のように用途ごとに異なるアルゴリズムが働いています。
領域 | 特徴 |
フィード | フォロー中ユーザー中心。親密度・保存率が重要。 |
ストーリーズ | 関係性重視。過去の閲覧やDMで表示順が決まる。 |
リール | 興味関心ベースで拡散。オリジナル投稿が評価されやすい。 |
発見タブ | 趣味嗜好の履歴を元に、フォロー外アカウントから表示。 |
特に2024年〜2025年のアップデートでは、「どれだけ人間らしく、リアクションを呼びやすいか」が軸になっており、AIに操作されていない“本物の人間同士のやりとり”を高く評価する傾向があります。
投稿が表示されるかどうかを決める「5つの評価シグナル」
Instagramアルゴリズムは、次の5つのシグナルをもとに投稿を評価しています。
2-1|ユーザーの興味・関心
- 閲覧履歴や保存傾向などから、ユーザーが「見たい」ジャンルを優先的に表示される。
- 発信ジャンルが異なっていても、ユーザーの趣味にマッチしていれば表示される。
2-2|投稿の初速エンゲージメント
- 投稿後30分〜1時間の「いいね・コメント・シェア・保存」が鍵。ユーザーがより多くインスタを利用している時間を狙って投稿する。
- 反応速度が速いほど、「人気の投稿」として表示機会が増える。
2-3|滞在時間(視聴完了率)
- カルーセルなら「何枚目まで見たか」、動画なら「何秒まで視聴されたか」で評価。
- コンテンツに没頭させられるかが評価対象になる。
2-4|ユーザー間の関係性(親密度)
- DM、コメント、いいねなどの相互アクションが多い相手は表示順位が上昇。
- 「人とのやりとりが活発なアカウント」は、アルゴリズム上も優遇される。
- 2回目、3回目の接点が重要、何度かの接触後フォローしてもらうことが理想です。
2-5|コンテンツのオリジナリティと投稿形式
- 特にリールにおいて、「オリジナルであること」が強く評価される。
- 同一動画が複数アカウントにある場合、オリジナルのみが拡散対象に。
フィード投稿は「保存されること」が評価の鍵
フィードはInstagramの原点ともいえる投稿形式。写真・動画・テキストの3要素で構成され、比較的“静的”なイメージを持たれがちですが、2025年時点でも依然として強力なツールです。
フィード投稿で重視すべき要素
- 保存率の高さ:保存は“役に立つ”“後で見返したい”と感じた証拠。
- 投稿の初速:投稿直後にいいね・コメント・保存が集中すると評価アップ。
- 滞在時間の確保:情報のボリューム感や、読みたくなるストーリー設計が有効。
\画像投稿でも「引きのある1枚目」「深掘りできるカルーセル構成」など工夫が重要!/
リールは最強の新規リーチ獲得メディア
リールは「発見タブ」「リール専用フィード」に流れやすく、新規ユーザーとの接点を持ちやすい投稿形式です。
2025年のリールアルゴリズムの特徴
- フォロワー数に関係なく拡散可能
- オリジナル投稿が優遇され、転載・再利用素材は表示対象から除外
- 「最後まで見た」「シェアした」などの行動が強く評価される
たとえば、テンポよく情報を伝えるHowtoリールや、1秒で共感させる「日常あるある」などが高パフォーマンスを出しやすいです。
新規リーチを獲得するリールのコツと構成のポイントはこちら
→https://to-inc.co.jp/socialbook/?p=3443
ストーリーズは“親密性の維持”にこそ使うべき
ストーリーズは「見たユーザーに再度投稿を見てもらう」「日常的な接点を保つ」ために活用するのが正解。
ストーリーズ評価のポイント
- 過去の閲覧履歴や反応率が表示順に影響
- DMやアンケートのやりとりが親密度を高める
- 滞在時間より“反応のしやすさ”を重視するのがコツ
- コメント欄(リプライ)でのやりとりも評価対象、投稿全体の価値として捉えられる
ただし、競争率が高いためリーチ目的ではなく、“ファン化”に特化したカジュアルな使い方を意識しましょう。
アルゴリズムを超えてリーチを伸ばす施策もある
アルゴリズムに乗る以外にも、戦略的にリーチを伸ばす手法があります。
① 共同投稿(コラボ投稿)
- 最大5アカウントで投稿できる機能。
- 一番フォロワー数が多いアカウントを“投稿主”にすると、他アカウントにも波及。
② Threadsとのクロス展開
- Instagramと親和性が高く、バズった投稿を再活用できる。
- コメント欄(リプライ)を含めた“議論型投稿”が伸びやすい。
正しく運用するためのInstagram設定と注意点
最後に、Instagram運用で気をつけたい「基本設定」と「NG行動」も確認しておきましょう。
設定まわりで押さえるべきこと
- クリエイターアカウントへ切り替え
- 2段階認証を設定+バックアップコード保管
- 定期的なアカウントステータス確認
NG行動や誤解しやすいポイント
- 「シャドウバン」は存在しない(Meta公式見解)
- 案件投稿のリーチ低下は「内容が退屈」な場合
- ウォーターマーク付き動画・上下黒帯動画は評価が下がる
もっと具体的なNG行動に関してはこちらの記事でも詳しく説明しています
→https://to-inc.co.jp/socialbook/?p=3633
まとめ|“見せたい”より“見たい”を意識したコンテンツづくりが投稿を伸ばすコツ
アルゴリズムは常に進化していますが、根底にある考え方は変わりません。
それは、「発信者の都合よりも、見る人の興味が優先される」ということ。
また「近年増加傾向にあるAI自動生成コンテンツに伴い、オリジナリティの評価基準は更に強化される」見込みです。
自分たちが伝えたい内容にこだわりすぎず、「どうしたらユーザーにとって価値があるか」「どんな投稿なら思わず反応したくなるか」を常に考えることが、アルゴリズムを味方にする最大の近道です。
普段Instagramを運用していると、「この投稿、保存は多かったけどリーチはどうだったっけ?」「結局どんな投稿がエンゲージメント高いんだろう…?」と、分析に迷う場面が少なくありません。
そんな時に役立つのが、弊社が提供しているSNS分析サービス『GENba』。投稿ごとの保存率やインプレッション、いいね数などをわかりやすく瞬時に把握できるツールです。
GENbaとは? →https://to-inc.co.jp/to_genba_lp2/
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伸びる投稿ジャンルのヒント→https://to-inc.co.jp/socialbook/?p=3749
現在大学で理系を専攻。在学中にSNSやPRに興味を持ち、広告代理店でアルバイトとして実務に携わる。SNSに関わるのは初めてながら、最新のChatGPTを駆使し、GENbaのカスタマーサクセス担当として、スキルを日々磨いている。2025年に株式会社toにアルバイトとしてジョイン。