デジタルマーケティング

SEO初心者必見!SEO対策の基本と知っておくべき基礎知識

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、運営しているWebサイトのページをGoogle検索で上位表示させる取り組みのことをSEO対策といいます。

このページでは、SEOの基礎知識からGoogleの方針、初心者の方でも取り入れられるSEO対策の基本などをご紹介します。

これから自社のサイトにSEO対策を行いたいとお考えの方は、ぜひ最後までチェックしてください。

この記事はこんな方にオススメ!
・自社サイトのSEO担当の方
・SEO会社で仕事をしたいと考えている方
・数あるデジタルマーケティングや集客の中で、SEOの知識を取り入れたい方

SEOとは?SEO対策を行う前に知っておきたい基礎知識

SEOとは?SEO対策を行う前に知っておきたい基礎知識

今や生活でも仕事でも当たり前のように活用されているインターネット。

企業の担当者様は、Webでの認知や問い合わせを増やせるように、日々様々な施策を行っているかと思います。

数あるデジタル集客の中でも特に有効とされているのが、SEOによるサイトの上位表示です。

自社サービスや店舗に対して、SEO対策を行うことで、検索による自然な認知や集客が可能になります。

SEO対策の基礎知識|SEOの概要

「SEO=検索エンジン最適化」とは、検索エンジンでキーワードの検索結果に特定のサイトを上位表示させることを指します。

「どのようなジャンルのサイトなのか」「サイトの質が高いか」「企業が運営しているか個人が運営しているか」などの情報を検索エンジンが判断しやすいように対策を行うことをSEO対策といいます。

例えば、
・「デジタルマーケティング」「SNSマーケティング」「Instagram運用」などの情報を公開しているサイトである
・日本のマーケティング会社が運営しているサイトである
・公開されている情報はユーザーに対して有益なもので、常に情報が更新されている
・サイト構造のユーザビリティが高い
などと判断されると、「デジタルマーケティング」「SNSマーケティング」「Instagram運用」に関連するキーワードでサイトが上位表示されやすくなります。

上位表示しているサイトで有益な情報を公開しつつ、製品の購入や企業への問い合わせなどの次の行動に促すボタンやバナーなどを配置することで、認知や集客につなげることができます。

SEO対策の基礎知識|クロールとインデックス

SEOを知るうえで欠かせない知識が、Googleがどのようにサイトを評価していくのかということです。

Googleにはクローラーと呼ばれる、Webサイトを評価するAIが存在し、クローラーがサイトを巡回することをクロールと呼びます。

サイトに記載されている情報がどんどん登録され、検索のデータベースにインデックスされていきます。

インデックスとは、GoogleのデータベースにページURLが登録された状態です。このインデックスが完了すると、検索ワードに対してのサイト評価が行われていきます。

SEO対策の基礎知識|検索結果への表示

インデックスされたページは、Googleによって定義された数百のアルゴリズムによって評価されます。

アルゴリズムの内容は全て公開されていませんが、Googleが公開している方針では下記のように明記されています。

最も関連性と信頼性の高い情報をお届け
検索は毎日行われていますが、そのうち 15% は過去にはなかった内容です。そこで、見つけられる限り最も関連性と信頼性の高い情報を提供するために、自動化されたシステムを使用しています。これらのシステムは、お探しの情報を見つけるお手伝いをするために、さまざまな要因(検索クエリの単語、ページのコンテンツ、ソースの専門性、ユーザーの言語や位置情報など)を考慮しています。 結果の関連性と信頼性がユーザーに引き続き評価されているか判断するために、Google では、広範なテストと検索品質評価者(人間が期待する適切な結果を自動システムが生成できるか確認する人員)の活用による厳格なプロセスを設けています
検索に対する Google のアプローチ

SEO対策の基礎知識|アルゴリズムアップデート

Googleは、サイト評価の精度を高めるために、定期的なアルゴリズムアップデートしています。

アルゴリズムアップデートが行われた後、これまで上位表示されていたはずのページ順位が下落する場合もあります。

特に、コアアップデートと呼ばれる大型のアップデートの後は、順位の変動が大きくなりやすい傾向です。

アップデート後にGoogleからの評価が上がって流入が多くなることもありますが、評価が下がると流入が大幅に下落してしまうこともあります。

Googleのアップデートはユーザビリティ向上が目的なので、過度に恐れずに日々有益な情報を発信していくことを心がけましょう。

SEOの基本!Googleがサイトを評価する方針とは?

SEOの基本!Googleがサイトを評価する方針とは?

SEO対策を行う前に、Googleがどのような方針でサイトを評価しているのかを把握しましょう。

Googleが公式で開示している「検索品質評価ガイドライン」でも詳しく方針が書かれていますが、主に下記の内容が重要視されています。

Googleが最重要視する「E-A-T」

「E-A-T」とは
・Expertise:専門性
・Authoritativeness:権威性
・Trustworthiness:信頼性
の3つの頭文字を取った造語で、Googleが最も重要視している評価基準とされています。

特にコンテンツSEOを行っていく際は、E-A-Tを意識して対策を考えていくことが重要です。

サイトのジャンルに外れすぎた発信をしていないか、専門性の高い内容で書いているか、運営元の表記は行っているかなど、細かい部分から対応していきましょう。

YMYL

「Your Money or Your Life」の頭文字をとったYMYLとは、お金や生活に関わる分野で影響を与えるジャンルで特に重要視されます。

YMYLに含まれるサイトのジャンル例
・ニュースサイトなどの最新ニュース、重要な時事コンテンツ
・医療、医薬品などの健康関連のコンテンツ
・宗教や人種に関わるコンテンツ
・金融関係、保険などのお金のコンテンツ
・政治、法律関係

上記のジャンルは特に専門性が問われるものなので、他のウェブサイトよりもE-A-Tを意識したコンテンツが求められます。

モバイルファーストインデックス

モバイル端末でのユーザー増加に伴い、モバイル端末でのユーザビリティの高さも求められています。

・モバイル端末でも使いやすい構造になっているか
・サイトの表示スピードは遅くないか

モバイル端末に対応したレイアウトを「レスポンシブデザイン」と言います。
サイト立ち上げや改善の際には、モバイル端末での表示や使いやすさも意識するようにしましょう。

やることは一つじゃない!SEO対策のジャンル

やることは一つじゃない!SEO対策のジャンル

SEO対策と一言で言っても、実はいくつもの施策の種類があります。

SEO対策は大きく
・内部対策
・外部対策
の2種類に分けることができ、さらに内部対策の中でも
・コンテンツSEO
・テクニカルSEO
に分けることができます。

どの内容も、基本的にサイトのジャンル問わず必要なSEO対策です。

対策の内容によって、Webマーケターが担当する場合とエンジニアやサイト制作担当が対応する場合があります。

サイト内の改善でSEO対策をする|内部対策

SEOにおける内部対策とは、検索するユーザーにとってより付加価値の高いサイトにするために構築し、サイトやコンテンツの整理を行っていくことです。

内部対策を行うことは、サイトに訪れたユーザーの利便性に直結するので、「ユーザーに対して有益な情報を与える利便性の高いサイト」であるための重要な施策であるといえます。

内部施策の代表的な施策は、下記のようなものです。

・記事などの情報、質を高める「コンテンツSEO」
・内部リンクの最適化
・画像の最適化
・サイトマップの設置
・パンくずリストの設置
・サイトの高速化
・SSLなどのセキュリすること

ここからさらに、サイト内のコンテンツの質を高める「コンテンツSEO」と、サイトの技術的な面で行っていく施策である「テクニカルSEO」に分けることができます。

サイト外の施策でSEO対策をする|外部対策

運営しているサイトが良いものであるかは、外部からの影響にも左右されます。

SEOにおける外部対策は、主に「外部リンク・被リンク・バックリンク」などと呼ばれるものです。

外部リンクとは、別のサイトやSNSに掲載されたことを指します。

有益な情報であれば、ユーザーが自分のサイトやSNSを通じてシェアしていきます。ページ内の引用も、立派な外部リンクです。

そのため、Googleの判断基準の一つに外部リンクの設置が含まれています。

オウンドメディアのSEO施策:コンテンツSEO

SEOの内部対策は、コンテンツSEOとテクニカルSEOに分けることができます。

コンテンツSEOとは、キーワード設定やSEOライティングなどにSEO的な要素を入れていくことを指します。

・記事内容の質を高める
・情報を常に最新のものに更新する
・参入したい市場に対して適切なキーワードで施策を行う
・SEOを意識したライティングを行う

コンテンツSEOは、サイトのデザインよりもテキストの内容が重要になるサイトに対して、より重要な施策になります。

コンテンツSEOが特に重要視されるサイトの一例
・コーポレートサイト
・企業のオウンドメディア
・ブログサイト

ECサイトなどのSEO対策:テクニカルSEO

内部対策の一環としてキーワードを検索したユーザーに対して有益な情報を提供することも重要なSEO対策ですが、SEO対策では技術的な課題もクリアする必要があります。

どんなに良いコンテンツを作ったとしても、Googleのクローラーがサイトの情報を集められなかった場合、インデックスされずにネットの海に飲まれてしまいます。

テクニカルSEOは、クローラーにもわかりやすいように、HTMLタグの設定を行ったり内部リンク構造を正しく設定することを指します。

そのため、テクニカルSEOの施策を行う際はマーケターとエンジニア・コーダーなどの技術担当者の連携力が求められます。

テクニカルSEOが特に重要視されるサイトの一例
・ECサイト
・クラウドサービス
・求人サイト
・不動産などの情報サイト

記事コンテンツよりもデータの要素が高い「データベース型」のサイトに関しては、テキストでのSEO対策よりもクローラーとユーザー共に巡回しやすい構造にする方が、SEO効果が高い傾向にあります。

SEO初心者必見!最低限意識するべきSEO対策は?

SEO初心者必見!最低限意識するべきSEO対策は?

SEO施策は、コンテンツ作成からサイト構築などの技術的な分野まで多岐にわたります。

サイト構築などの技術的な分野は知識がないとなかなか手が付けられないものですが、SEOを意識したライティングでちょっとした対策を行うことができます。

「自社のオウンドメディアのコンテンツ作成を手伝ってほしい!」
「SEOを意識したライティングをしてほしい!」
と依頼されたら、ぜひ今回ご紹介するやり方を取り入れてみてください。

最低限意識するSEO対策|キーワードをタイトル・見出しに入れる

SEO初心者でも簡単にできる対策として、まず必ずやるべき対策は、上位表示させたいキーワードをタイトルや見出しに含ませることです。

本記事の見出しも、SEO対策についての知識をつけたいと思っている初心者の方向けに構成された内容になっています。

クローラーは「この記事がどんな内容で書かれてるのか」ということをタイトルや見出しから情報を得ています。

検索キーワードに対して有益な情報を提供していることをアピールするには、タイトルや見出しの設定から意識するようにしましょう。

構成を考える際に、どのような流れで書くかということだけでなく、どのように見出しを付ければキーワードを入れられるかも意識しましょう。

記事を書く前に、上位表示させたいキーワードを検索して、今どのような構成の記事が評価されているのか参考にすることも大切です。

最低限意識するSEO対策|なるべく主語を入れる

日本語は、主語がなくても前後の文章でなんとなく何を指しているのかが理解できます。
しかし、サイトを評価するクローラーは、主語がない文章を判断することができないといわれています。

少しでもクローラーが情報を集めやすいように、記事を公開する前に本文を見直すことも大切です。

最低限意識するSEO対策|ディスクリプションの設定

Googleの検索画面には、記事のタイトルとURLと、サイトの抜粋文が掲載されています。
この抜粋文を「ディスクリプション(メタディスクリプション)」と呼びます。

ディスクリプションはSEOに直接的な効果がないと言われていますが、ユーザーがクリックする際の判断には影響しています。

適切なディスクリプション設定を行えば、ユーザーのクリック率が上がり、ページビュー数が上がることもあります。

最低限意識するSEO対策|画像の代替テキスト設定

Webサイトに表示される画像には、altタグ・代替テキストなどと呼ばれる文章の設定ができます。

代替テキストは、画像を端的に説明するための文章で、通常はこの文章がサイト上に露出することはありません。

代替テキストの効果が発揮されるのは、ユーザーがデバイスの読み上げ機能を使ってサイトを閲覧している場合と、何らかの不具合でサイト上の画像が表示されない場合に代わりに置き換わるテキストです。

また、Googleの画像検索でも、代替テキストの文章が影響するのではないかと言われています。

代替テキストをはじめとする、サイト内の設定であらゆる状況に対応できる設定をしておくことで、クローラーに「ユーザビリティの高いサイトである」と評価される可能性が高まります。

可能であれば、代替テキストはキーワードを含めた説明文を設定することをおすすめします。

最低限意識するSEO対策|内部リンク設定

記事コンテンツを作っていくと、過去に公開した記事と関連した記事を新たに更新していくことがどんどん増えていきます。

その際に、関連している記事のリンクを設置しておくことで、ユーザーもクローラーもサイトの巡回がしやすくなります。

適切に内部リンクを設置することで、ユーザーは自分が閲覧したページに関連するコンテンツを知ることができます。

これだけはNG!SEO対策でやってはいけないこと

これだけはNG!SEO対策でやってはいけないこと

SEO対策には様々な方法がありますが、もちろん逆にSEOに対してマイナスとなってしまう施策もあります。

サイトを上位表示させるためのSEO対策を間違ったやり方で覚えてしまうと、サイト自体が悪質なものとGoogleに判断されてしまう可能性もあります。

SEO対策のNG|不適切なキーワードの設定

例えば、先述したような代替テキストなど、サイト上で露出しない部分に対して過剰なキーワードを仕込むのはペナルティを受けてしまう可能性があります。

サイトがペナルティを受けてしまうと、サイトが上位表示されなくなったりインデックスされなくなったりなどの悪影響が出ます。

SEO対策のNG|悪質な被リンクの設定

サイトの評価に大きく影響する被リンク。
多ければ多いほど良いというものではなく、すでにGoogleから評価を得ているサイトなどの良質なつながりが評価されます。

過去には、サイトの評価は被リンク数で評価されていた部分もあり、簡易的なサイトを作成して被リンクを設置する外部対策を行っていることも多くありました。

しかし、複数回の大型コアアップデートにより、悪質な被リンクの設置はサイト順位の大幅な下落やインデックス削除などのペナルティを受けています。

安易な被リンクの設置は、大事なサイトを滅ぼしかねないので注意しましょう。

SEO対策のNG|コピーコンテンツの作成

他サイトから引用の形をとらずに文章を使用したり、ページ文章をコピーすることは、著作権侵害とサイトのペナルティを受ける可能性が非常に高い行為です。

通常、他サイトの情報を引用することは大きな影響を受けることはありませんが、引用元を明記せずに使用するとコピーコンテンツと判断されます。

また、引用のみのテキストで作成されたコンテンツを作ることもNGです。
他サイトからの引用は適切な形で使用し、ユーザビリティの高い情報を発信し続けることを意識しましょう。

SEOとは?Googleの傾向とSEO対策|まとめ

  • 「SEO=検索エンジン最適化」とは、検索エンジンでキーワードの検索結果に特定のサイトを上位表示させること
  • SEO対策は内部と外部、コンテンツSEOやテクニカルSEOなど様々な方法がある
  • Googleは常にユーザーに対して有益な情報、サイトを求めている

今回ご紹介したSEO対策の方法を試しても、対策を行った次の日には効果が出るものではありません。

Googleのインデックスと評価は常に変動しており、公開されたサイトやコンテンツページが上位表示されるまで大体2~3か月は様子を見る必要があります。

SEO対策は焦らずに根気よく、そして継続して対策を行っていくことが何よりも大切です。
対策を行っていきながら、自分のサイトに足りていない情報やコンテンツを補って、ユーザーにとってより良いサイトを作っていきましょう。