Instagram

Instagram運用でフォロワーの数だけ見るのは”もう古い”

盛り上がり続けるInstagram、増える企業アカウント

Instagramが登場してから、2021年で早11年経ちました。元々は自分の撮った日常の写真をシェアするということでこれまでテキストがベースだったコミュニケーションに「写真(ビジュアル)」という概念が生まれたのです。また、それが広がった要因としてiPhoneの高いカメラ性能や、写真加工アプリというユーザーの環境も相まって物凄い勢いで成長しました。

もちろん企業は、ユーザーが集まるInstagramを重要なメディアと捉えて続々と企業アカウントを準備し、ソーシャルマーケティングとして参入しました。

そして、今では当たり前のようにInstagram企業アカウントを運用しています。

フォロワー数だけ見るのは”もう古い”

企業アカウント運用の支援を中心とした事業を展開する株式会社toですが、最近になって「フォロワー数」に対しての考え方が変わってきています。

行き着いた答えは、「フォロワー数」は重要ではないということ。

これは、フォロワー数が大事だ!という考えを否定するのではなく、アカウント運用のフェーズが変わったから重要ではなくなったという意見になります。

例を挙げると、ニュースやゲームアプリの話に似ています。

ニュースアプリ、ゲームアプリ業界の話

スマートフォンが普及し、多くのアプリが生まれました。
アプリ開発をした企業は、当初は最も大事な数値として「インストール数」を掲げて、その数に一喜一憂していました。

ところが、時が流れるにつれて「インストールはしているがログインしていないユーザーが増えてきた」という状況に陥りました。そうなると何が機能しなくなるかと言うと、「分析」です。

そこで新たな指標として登場したのが、「MAU数(マンスリーアクティブユーザー数)」です。この指標はインストールしているけど、ログインしていないユーザーを除外する意味を含み、毎月”実際にログインしている”ユーザーの数を表しています。

その方が、より精緻な分析ができるということで今でも使われている指標です。

Instagramでも同じことが起きている

実はInstagramでも同じことが起きています。
「フォローしているけど投稿を見ていない」というユーザーが増えているのです。
つまり、フォロワー数という指標は、一時的に好意を得たユーザーというだけで、今はどうなってるかは知りません〜という無責任な指標になってしまっているのです。

企業アカウントを運用する上で、分析というのは非常に重要なファクターですが、そこでそんな無責任な数値をKPIに設定していると思うと非常にもったいないという気持ちになります。

1投稿の平均リーチがKPIになる

投稿をしたからと言って、フォロワーは全員投稿を見ると言うことはあり得ません。なぜなら、フォロワーも人間であり、生活しています。インスタどころかスマホを見られない日もあります。

また、Instagramのアルゴリズムでは、エンゲージメント率が大事と言われます。それはその通りです。ただし、エンゲージメント率の数式に入る『エンゲージメント』は、クリエイティブ(写真や動画)を見た時に好感や共感した時のアクションです。

エンゲージメント率が上がるとどうなるのか?

そこまで考える必要があるのではないでしょうか?

実際、エンゲージメント率が上がるとリーチ数が上がります。それはエンゲージメントが増えるとハッシュタグ流入が増加するからです。

Instagramからしても、よりアクションが取れている投稿をより多くの人に見てもらいたいと考えるので自然なことですね。

つまり、アカウント運用=投稿を作る、発信する

という意味では、リーチを高める、その為にエンゲージメント率を上げる。という方が腑に落ちるのではないでしょうか。

Instagram分析ツール「GENba(ゲンバ)」

手前味噌ですが弊社の開発した分析ツールでは、投稿リーチ数を横並びに見ることができるようにしています。

『今』は、これがベストだと考えているからです。

まとめ

今後も、より適切なKPIが出てくることがあるかもしれませんが、その時に柔軟にKPIのロジックを立て直すのが変化が多いSNSアカウント運用の楽しみだったりします。

アカウント運用は大変ですが、様々な発見もあり楽しいものです。

担当者が楽しんで運用できるようにサポートすることも弊社の役割だと思っていますので、ご相談等ございましたらお気軽にご連絡ください。