“とりあえずアカウントを作る”と、とりあえず失敗する
Instagram企業アカウントの支援をして数年経った経験から言うと、とりあえずアカウントを作り”そのまま”上手くいくケースは1割以下です。
そこには様々な理由がありますが、共通するのは「準備不足」です。
既にアカウントを”とりあえず作ってしまった”という方も遅くはないので、改めて本記事を読んでいただき参考にしていただければと思います。
まず “すべき” ことは?
まずは各SNSを理解することが必要になります。
そして最大の分岐点はここであり、各SNSの媒体情報や媒体特徴を理解するだけでなく、その先の「利用しているユーザーを理解する」ことが非常に重要です。
さっそく、具体的にお話します。
ユーザー属性を把握するだけでなく、アルゴリズムやユーザーのインサイトを考察することが大事
TikTok(ティックトック)
ユーザー属性は10代〜20代が多く、30代の男性が多くなっている
- 日本のTikTok利用者も、10代が最も多く全体の24.4%、20代は23.8%、30代は17.3%、40代は14.1%、50代は10.7%、60代は9.4%と、若年層の利用率が高くなっています (参照:コンテンツビジネスラボ『コンテンツファン消費行動調査 2021年度版』)
分岐点、理解いただけましたでしょうか・・?!
ここで重要なのは、媒体を活用しているユーザーを理解し、そこに対して打ち手があるからSNS運用を仕掛けるという発想です。
Instagram(インスタグラム)
現在(2022年7月時点)ではフィード投稿、リール投稿、ストーリーズ投稿、IGTV投稿の4種類の投稿タイプがあります。そして、その特徴は下記です。
特に「リール」を仕掛ける重要性も併せて理解してください。
まずは自社プロダクトはどのようなコンテンツが適しているかを考えましょう。
また、投稿したからといって過度な期待はしないようにしましょう。インスタの場合はキャンペーンやインフルエンサー、広告などプラスアルファの施策を駆使していくイメージを持って運用しましょう。
綺麗な写真(主にフィード投稿)
- いいねが伸びる傾向
- ユーザーは写真を見て満足なので、それ以上は求めていない
動画(主にリール投稿)
- リーチが伸びる傾向
- 頭の片隅に残る
- なんか見たことあるな程度
Twitter(ツイッター)
情報がリアルタイムで更新され、情報の流れも速く、拡散力に優れたプラットフォームです。WEBへの遷移に抵抗がない
よし!とにかくツイート数が大事だから、つぶやきまくれ!
-もちろんツイートをするのは良いですが、闇雲にツイートしても誰も見てくれないです。TwitterはWEB遷移しやすいと言う特性があるので、ユーザーをどこに誘導したいか?を決めてから組み立てましょう。
誘導先の例:YouTube動画、LPサイト
総合的に戦略を組む
媒体の特徴を整理したら、次に自分のコンテンツを整理していきましょう。よく苦戦するのは、自分の強みがハッキリとしていない場合です。競合優位性が何で、プロダクトの強みは何か。そこを飛び越えてしまっていると、結果的に最適な戦略は組めません。戦略の組み立て方は下記のように進めていくと良いと思います。
戦略の立て方(例)
・自社コンテンツを加味して戦略を組む
・自社コンテンツがどのSNSにハマりやすいか見定め、優先順位を作る
・優先順位が高いSNSはしっかりとコンテンツを仕上げるために分析も行う
当たり前なようですが、だからこそ抜けている場合が多いと思います。
しっかり「準備」をして「先を想定した」戦略を組んでいきましょう!
■参考になる過去の記事
「SNSを始めないと!」と考えている企業に伝えたい活用メリットと注意点
プロが教える!インスタ運用を上手くやるコツ[Instagramの企業アカウント]
2010年にネット業界に転職し、インターネット広告代理店・調査PR会社・美容メーカーなど数社に勤務しマーケッターとして活躍。
デジタル/ソーシャルマーケティングにおける、計画・実行など幅広く従事。
現在はCOOとして全社を横断。
2020年、株式会社toにジョイン。