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Instagramリール動画の作り方を解説【企業アカウント向け】

Instagramを活用していく上で、重要な投稿が「リール動画」です。

動画での投稿となるため、「バズったら反響が大きそうだけれど、動画投稿は難しそう」だと、着手しづらいイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

特に、企業やショップの公式アカウントで投稿する際に、どのようにリール動画を作ったらいいのかわからないと思っているかもしれません。

今回は、Instagramの企業アカウントを運用している担当者の方に向けて、リール動画制作について解説します。
投稿の内容に悩んでいる方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

リールとは

Instagramのリール(Reels)は「TikTok」のように短い動画を制作・編集・シェアできる「短尺」動画機能です。

音楽リストから希望の曲を検索して動画に挿入することができ、人気やおすすめの音源を選択することもできます。

最近はインフルエンサーを含め、多くの個人ユーザーがリール機能を活用して、個人をアピールし他のユーザーとコミュニケーションを取っています。

しかし、個人ユーザーと比較して企業アカウントは、音楽の著作権や映像のクオリティの問題で自由度が低いため、投稿の内容に悩んでしまったり、そもそもリール動画に着手しづらいと感じてしまったりすることも多いものです。
また、せっかく投稿しても伸び悩んでしまい、継続した投稿につながらないというケースもあります。

まずはリール動画の企画からしっかりと組み立てていきましょう。

良いリールの作り方とは

では、どのようなリールが良いリールと定義づけられるのでしょうか?

それはずばり「リーチが高いリール」です。

リール投稿の魅力は、フォロワー以外にもアカウントをアピールできるところにあります。

リールタブを開き、上下にスワイプすると、ユーザーにとって興味のありそうな投稿がランダム的に表示されます。

そして「最後まで視聴完了された割合」によってリールの評価がInstagramのアルゴリズムでどんどん評価されて露出が増え、リーチを多く獲得できる投稿となります。

リール投稿のアルゴリズムについて

Instagramのアルゴリズムを意識した投稿は、とても難しい内容というわけではありません。

リーチを評価するポイントは全部で3つあると考えられており、「良い投稿を作ろう」と思ったら誰でも意識するポイントばかりです。

良いリールと判断されやすいポイント

・視聴完了率
・投稿に対してのエンゲージメント
・アカウントへの過去のインタラクション

リールにおける視聴完了率とは?

視聴完了率とはその名の通り、最後まで動画を見てもらえたかそうでないかの割合です。

視聴完了率が高くなると、リールを最後までみたユーザーが多い=興味を離さない良いリールと判断されるようになります。

視聴完了率を上げるためには、ユーザーを飽きさせない工夫をしてリールを作成する必要があります。

当記事の後半でも詳しく説明しますが、
・1カット1秒以内の瞬間的に切り替わるカット
・10~15秒程度で伝わりやすい内容
・音楽や効果音が聞き取りやすく、投稿とマッチしている
・興味を引く画角や音を入れている
等が大切です!

リールにおける投稿に対してのエンゲージメントとは?

リール投稿に限った指標ではありませんが、投稿に対してどれくらい反応が得られたかは重要なポイントになります。

誰に向けたコンテンツで、視聴したユーザーにどんなアクションをしてほしいのかが明確になっている投稿を作るように意識しましょう。

「保存して読み返してね!」「すごいと思ったらいいねしてね!」「コメントで教えてね!」など、(表現は様々ですが)ユーザーに行動を促すようなクリエイティブを差し込むと反応が良くなる場合もあります。

アカウントの過去のインタラクションとは?

リールだけでなく、過去の投稿でも反応を得ていたり、投稿を見た人がその場でフォローを行ったりなどのリアクションを取っていると、リールへも良い影響につながるといわれています。

新規でアカウントを作成したばかりの段階では、リール投稿で新規のフォロワーを獲得するためにコンテンツを発信することばかりに目が行きがちですが、そこから付いてくれたフォロワー(ファン)への投稿も忘れないようにしましょう。

企業のリール投稿

企業アカウントのリール投稿はまだ未成熟と言えるため、機能再確認と体系的なコンテンツ制作が必要になります。

個人ユーザーの投稿の場合、基本的に各投稿で目的を細分化していません。

投稿の形式が、フィード投稿であれ、リール投稿であれ、基本的にはどれも「一つの投稿」として捉えて、その投稿が「バズってほしい」ため、リール動画を制作しております。

それに対して企業のアカウントは、各投稿(フィードとリールなど)の目的を設ける必要があります

「フィード投稿の方向性はこんなジャンルでいこう!」
「リール投稿はフィードと連携させたお知らせをメインにしよう!」
など、「アカウントの戦術」として体系的に捉え「アカウントのKPIを達成させたい!」ということを目標においてリールを制作することが大切です。

リール投稿は体系的に活用するのがベスト!

リールだけを発信している特殊な場合以外には、Instagramの企業アカウントは基本的に質の高いフィードを計画して投稿しているはずです。

しかし、頑張って質の高いフィード投稿をしても、期待した結果に繋がらない場合も多くあります。
リールの特性である「フォロー外のユーザーにもアプローチできる」という点を活用して、フィード投稿への流入を狙うなどの施策を行うと、投稿の閲覧や、アカウントの認知・フォローにつながります。

例えば、フィード投稿が仕上がるまでの裏側をリールで紹介すると、ユーザーは完成した状態を見るためにフィード投稿を確認して、リーチ数などフィード投稿への影響が向上する可能性があります。

リール制作について

リール制作は主に「企画」と「テクニック」で分かれます。

やみくもに投稿を作るのではなく、ユーザーにとって見やすい投稿を作ることを意識しましょう。

リール動画を制作する際、テクニックの部分ばかり気にして、企画がおろそかになると「何を伝えたいのか」がわからない投稿になってしまいます。

逆に、せっかく良い企画であったとしても、魅力的に見せるためのテクニックを取り入れないと、良さが伝わりにくくなってしまします。

企画の考え方|Instagramのリール動画

まずは、リール動画を使って何を訴求したいのか、方向性を決めていきましょう。

方向性が決まったら、どんな構成で投稿を作るかを考案します。

リール動画における訴求内容の決め方と、構成の考え方について、詳しく解説します。

[リール制作における企画] 1:制作テーマ

・訴求内容:訴求内容は動画を通じて、”何を感じ取って欲しいか”を一言で表せるようにする必要があります。
リールを見ているユーザーに伝えたいメッセージを下記にように1つに絞って発信します。

・ブランド名を覚えて欲しい
・商品名を覚えて欲しい
・商品の特徴を一つ知って欲しい

リールの特徴が「短尺」動画であるため、2つ以上になると情報量が多くなり、伝わりにくくなります。

[企画] 2:基本構成

・タイトル:
リールは映像がメインになっているため、本文が下段に最大21文字まで小さく表示され、それ以降は「…」 と表示されます。

この21文字をタイトルとして、伝えたい内容を書く必要があります。

・キャッチコピー :
サムネイル、もしくは映像内シーンにサムネイルを入れるとユーザーに興味を持たせられる可能性が高くなります。

トレンドのワードが反応が高いため、ユーザーに当たるワードを選定しましょう。

・カット数、秒数:
リールの尺が90秒まで長くなっていますが、カット数や秒数を短くする方がユーザーの「視聴完了数」が高くなります。

視聴完了数が高くなると、発見タブにおすすめされやすいため、ユーザーが視聴中に離脱しない構成が効果的です。

秒数は1秒以内でシーンが変わるくらいのテンポがおすすめです。

テクニック|Instagramのリール動画

リール動画の企画が固まったら、動画の制作をしていきます!

静止画を複数カット使用してリールにすることも可能ですが、リール用に動画を撮影するならば、しっかりと訴求したい内容が伝わるような動画素材を撮影することが大切です。

[リール制作テクニック] 1:撮影 

・画角:
リール動画はスマホの画面に合わせた「9:16」の縦長動画です。

スマホの画面に合わせたサイズで、スマホを横に回転しなくても、手に持ったままリール動画を見ることができます。

・構図:
見せたいものによってカメラのアングルを調整する必要があります。

上から撮る「ハイアングル」、地面と水平にとる「水平アングル」、下から撮る「ローアングル」など見せたいものによってアングルを調整してユーザーに伝えたいメッセージがより効果的に伝わるようにしましょう。

・シズル音:
最近はリールの映像の上に音源やナレーションなどをつけることが多いですが、レシピ動画や臨場感を演出したい場合などシズル音が必要な場合は、動画を撮影すると同時に録音しましょう。

・撮影時注意点:
リール動画を撮影する際、何点か注意する必要があります。

①キャプション、文字、アイコンなどが入る余白を空ける。
撮影した映像がリール投稿画面のメニューなどに被ってしまう可能性があります。

②カバーになる画像を想定して撮影する。
カバー(サムネイル)はユーザーが動画を最後まで見るかどうかを決める大事なシーンです。

③映像がブレないようにして高画質で撮影。
画質が悪いリール動画は、Instagram側からおすすめされにくくなります。

 

[リール制作テクニック] 2:編集

・リール動画の尺(秒数):
リール動画の尺はどんどん長くアップデートされております。

初発売時は最大「15秒」まででしたが、1ヶ月後には最大「30秒」までに調整されました。

その後、継続的なアップデートが行われ、最大「60秒」までだったものが2022年8月基準で最大90秒の動画を投稿することができるようになっています。

しかし、ユーザーが視聴中に離脱せず、視聴完了数を上げるためには20秒以内の短い動画がおすすめです。

・音源:
リールの音源は動画のコンセプトに合わせた音源や流行りの音源を選定しましょう。流行りの音源を使用したリールの場合はアルゴリズム的にお勧めされやすいです。

しかし、ビジネスアカウントの場合、著作権の問題で使えない音源がありますので注意しましょう。

・動画内のキャプション:
リールにキャプションを追加すると、動画の内容や伝えたいメッセージがもっと伝わりやすくなります。

そのため、動画だけでは説明できないものをシンプルで目立つキャプションで入れましょう。

・フィルター:
フィルターは動画のクオリティをより高くするために必要なものです。フィルターを適用して動画のクオリティを上げましょう。

インスタグラムのリール動画の作り方|まとめ

Instagramのリール投稿は、「動画制作だから難しい」と考えてしまいがちです。

また、リール投稿に限った話ではありませんが、投稿の方向性をしっかり決めて運用しないと、せっかく時間をかけて投稿を制作してもアカウントの成長につながらなくなってしまいます。

・リール投稿単体で企画するのではなく、体系的に考えて投稿を企画する
・リール投稿における企画を確定させる
・投稿を通じて、ユーザーに訴求内容が伝わるようなテクニックをリールに取り入れる

まずは、投稿の方向性をしっかりと確定させ、どんな投稿をしていくか企画を進めていきましょう。

「そもそもどんな風に投稿していけばいいのかわからない」
「施策の方向性があっているのかわからない」
「いろいろ考えてInstagramを運用しているけれど、あまりアカウントが成長しない」
とお悩みの方は、ぜひto.incへご相談ください。