デジタルマーケティング

SNS運用を本気ですると辿り着くのはDX推進

ここ数年で「DX推進が重要だ!」という声をよく聞くようになり、
企業では新しくDX推進部が生まれたり、専用のコンサルタントを加えたりしています。

弊社もソーシャルマーケティングやデジタルマーケティングを中心にサポートする中で、そこから紐づくDXやUXについて関わるケースが増えています。

そんな中、気づいたことがあったので今回の記事で紹介したいと思います。

ポイントは
SNS=コンテンツ作り=DX推進」です。

※DX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタルを通じてビジネスプロセスや文化、顧客体験を新たに創造して変化していくこと

この記事はこんな方におすすめ!

  • 小売やメーカー業のマーケッター
  • 企業のSNS運用担当者
  • デジタル領域の経営層

ネット業界の変化で生まれたSNS運用

自社の商品を売っているような企業、いわゆる「メーカー」の場合、商品開発部・企画部が物作りをして、それを売っていくためのマーケ部やプレス、販促部などがいて、購入者に対してはユーザービリティや顧客満足を上げるためにカスタマー部署がいる。

そんな、まさに企業としては長い年月をかけて培ってきた知見を活かした”一般的に構成された”組織が多いと思います。

一方で近年スマホが登場し、SNSが登場し、企業を取り巻く環境は大きく変わりました。そして、ソーシャルの影響力は大きくなり、企業としては決して無視できない状況となっています。

そこで、じゃあソーシャルはどうする?Instagramはどの部署が?Twitterは誰が担当?というように企業としては部署設計をした後に起きた「新しく追加された業務」について少し考えてみます。

新しい業務を把握し、上手く進めていくには?

新しく追加された業務というのは、SNS関連の業務となります。

ここが、また難しいポイントなのですが基本的に他社事例を追いかけても上手くいかないです。それは、そもそも”新しい”と表現したように教科書のようなものは存在せず、常に新しい情報をキャッチアップして自ら実行していくアクションが上手くいくための唯一の方法だからです。

企業がすべきSNSとの向き合い方

SNSを企業としても取り組んでいこうとすると、アカウント運用に行き着きます。

Instagramを例にすると、Instagramは写真を投稿するアプリであり、基本的には撮影をした画像を投稿として発信するのがスタンダードです。つまり、「新しい追加された業務」は投稿を作り発信するということであり、Instagramの運用と言うことになります。

そしてSNS担当者となった人は、
・自分の商品写真を撮影
・既に手元にある商品に関わる写真を整理、収集

といった形で投稿作成し、投稿を完了させます。
アカウントを立ち上げたばかりの頃は、これで「SNS運用ができた」ということになります。

しかし、そういった運用を続けていくうちに投稿のフォロワーを増やす必要が出てきたり、エンゲージメントやリーチ数の向上が必要になったり、次のステップの課題がでてきます。

SNS運用はコンテンツ作り

単純に画像を発信するだけでは通用しなくなってくると、SNS運用担当者はより良い投稿を作ろうとします。この行為が「コンテンツ作り」となってくるのです。

ただ投稿することからコンテンツ作りに発想が変わると、改めて整理・把握しないといけないことが2つ生まれます。

①自社商品の特徴を文字で伝える
②社内で画像を活用している領域の把握

①自社商品の特徴を文字で伝える

自社商品の特徴はもちろん把握されている内容だと思いますが、制限がある中でどう表現するかというのが難しさになります。

どういうことかと言うと、
「読み手を考えた文章」という部分と、
「いかに分かりやすくするか」を同時に満たす必要があるということです。

読み手を考えて意識したいのは、文字数です。
一般的には人が一瞬で文字を認識できるのは9〜13文字*と言われています。
※参考:ちなみにYahoo!ニュースの見出しも13文字以内(半角は0.5文字)で統一されています。

1つのことをアピールする際、出来れば13文字以内の文章にすることを目安に整理すると良いでしょう。

②社内で画像を活用している領域の把握

これも非常に重要で、難しい部分です。(他部署が使っている画像を全て把握できている人は自社内であってもほぼいないと思います。)

SNS運用担当者は、この時点で2つの発想を持つことを推奨します。

1つは、自分の作った画像・動画を社内に伝えること。
闇雲に伝えるのではなく、Instagramのアカウントでこういった画像を投稿した際にエンゲージメントを獲得できたので「広告のバナーでも使ってください」「WEBサイトに入れてみてください」というように用途も想定すると良いです。

しかし実際は、担当者だけで動いて伝えることは難しいので、DX推進の文脈で社内全体で動かないと実現できないことだったりします。

2つ目は、他の担当が作ったクリエイティブを把握することです。
単純に1つ目とは逆の発想になりますが、周りが扱っている画像を投稿に使えないかを率先して動くことです。

この際によく起こる問題点が画像のリサイズです。
別の用途で作られたクリエイティブなので、Instagramの投稿用に作り替える必要があります。この問題を防ぐ術としては、制作段階で「縦長の動画も一緒に撮っておいて欲しい」「正方形のサイズも一緒に用意して欲しい」と事前に伝えておくことです。

SNSのコンテンツ作りはDX推進である(まとめ)

このように、Instagramのアカウントを運用をしようとしただけでも、クリエイティブの把握や周りの部署との連携などが必要となります。それはまさにDX推進の動きであり、会社も全社を上げてその方向に対して肯定してサポートすることがDXの1つの成功となります。