数年前からAIに関するニュースをよく聞くようになりました。
文を作れるようになった、デザインもできるようになった、など
「AIに自分の仕事も取られてしまうのでは…!?」という会話も冗談ではなくなってきましたよね。
さて、そんな中でも今とりわけ大きな話題となっているサービス「chatGPT」。
このサービスによって私たちの仕事はどう変わっていくのでしょうか??
・SNSの投稿制作、考案に時間がかかる!
・アイデア出しに詰まる…インプット、アウトプット効率化したい!
・chat GPT使いこなしたい!
whats?chatGPT
最近「chatGPTがすごい!」と毎日のように聞きます。
検索界の大手GoogleがchatGPTに対してついにコードレッドを宣言し、
新しいAIサービス「Bard」をプレビュー公開したことでもさらに話題になっていますね。
では、そもそもchatGPTの何がすごいのか?
今までも度々話題になってきたAIのサービスとは何が違うのか、簡単にまとめてみました!
「ググる」時代が終わる!?
何かを知りたい!と思ったとき、どうやって調べますか?
おそらく、webで「ググる」のが主流だったかと思います。
以下は例として“chatGPTのサービス内容”について知りたい時の検索イメージです。
■「ググる」ーweb検索(googleなど)
検索ワード「chatGPT_サービス内容」を入力
↓
記事を読む・比較する
こちらが実際に検索して出てきた情報です。
いくつもの検索タイトルから自分の求めているものにふさわしいものを開いて
情報を抜き出して、を繰り返してインプットしていくのが主流かと思います。
また、この検索結果のページについて、上部に表示されやすいのは以下の情報となっています。
・信頼できる内容のもの
・広告
・SEO対策がきちんとされているもの
これらが上部にあるために、求める検索に対して辿りつきにくくなってしまうこともあります。
でも、私たちはそういった仕組みも理解した上で、いくつかのページを閲覧し手間をかけつつ「誰か」が制作したwebページを検索することで知りたい情報を入手してきました。
それに対してchatGPTを使った検索スキームはこちらです。
■chat GPT検索
検索ワード「chatGPTのサービス内容について教えて!」を入力
↓
質問に応じて答えを提示してくれる
▼以下がchatGPTの実際の返答です。
さらに、「もっと簡単に教えて」と質問をしてみると、以下のようにまとめてくれました。
「ググる」検索では、情報をインプットし、選び、まとめる工程が必須でしたが、
chatGPTでは自分の求める情報について、求める分だけを回答をしてくれるのです。
さらに、web上の情報を網羅しているAIが
第三者目線で中立的に回答してくれるのも、大きな特徴の一つです。
「ググる」手間がなくなった…!
それはとても便利なことですが、だからこそ、“チャットで問いかける文言が全て”となります。
発想次第でchat GPTは私たちSNSマーケターのタスクを軽くしてくれる
優秀な相棒になる可能性を秘めていますが、
うまく使いこなせなければ、ただのおしゃべりができるAIに留まります。
では、私たちSNSマーケターがchatGPTを相棒にするために知っておきたい
「chatGPTができる5つのこと」についてご紹介していきます!
インプット
マーケターには必須なインプット。
商品やサービスの特性、ターゲット、競合、などクライアント理解はもちろん、
トレンド、時事など、外部要因と言われるものまで、インプットすべきことがたくさんあります。
必要なことを客観的な目線で的確に得られる
例えば、スターバックスがクライアント、または競合だったとして…
「スターバックスのペルソナ」は?と質問してみると、以下のように返答が返ってきます。
chatGPTの回答のソースは、
インターネット上のウェブサイト、書籍、ニュース記事、学術論文、ブログ、ツイートなどの多様なテキストが含まれています。(こちらもchatGPTに質問して得た回答です!)
なので、世に出ているあらゆるデータを網羅し、そこからペルソナを判断してくれるのです。
- 「スターバックスはどうして人気なの?」
- 「スターバックスで一番人気な商品は?」
- 「スターバックスがない県はどこ?」
理解を深めるために、このような質問をしてみるのも面白いかもしれません。
ググったり、実際に足を運んだり、または使用してみたり…
それももちろん大切ですが、「効率よく」という面においてはかなりおすすめです!
投稿のネタ出し
SNSマーケターにとってかなり時間を割くのが「投稿のネタ出し」ではないでしょうか?
投稿数が多ければ多いほど、あっという間に「ネタ切れでもう思いつかない…」という
悩みに陥ってしまいますよね。
バラエティに富んだアイデア提供
ネタ出しで苦しいのはやはり、「アイデアが思いつかない」ということ。
クライアントにOKをもらうために、提案時は投稿数よりも多いアイデアが必要になったり、なかなかあと1個が思いつかない…なんてこともよくあります。
その点ChatGPTは、機械学習によって自然言語を理解し、
様々なトピックに関する情報を持っています。
もちろん、SNSマーケティングに関しても広範囲な知識を持っています。
つまり、SNSに関しても、マーケティングに関しても、クライアントに関しても、ターゲットに関してもweb上にある情報なら網羅しているということです…!
そのため、一人で考えていても思い至らなかった切り口や視点を提供してくれる可能性があります。
タイムリーな情報の提供
すぐにトレンドが移り変わるSNS業界にとって、
どれだけタイムリーな投稿ができるかはとても重要です。
chatGPTは常に最新の情報にアクセスできるため、SNSのトレンドや変化も把握しています。
私たちSNSマーケターがトレンドの投稿や情報をインプットしたり、ネタを探す時間は欠かせませんが、chatGPTの活用によって、これらを節約していける可能性もあるのです…!
実践編
それでは、chatGPTにアイデアを考えてもらいましょう。
お題は以下です。
「スターバックスをテーマに、4月Twitterで投稿するためのネタを10個出して」
あなたはchatGPTよりも早く、いいネタを思いつくことができるでしょうか…。
こちらがchatGPTが回答してくれた10のネタです。
通信環境にもよると思いますが、全て書き終わるまで、1分程度でした。
日本語として成り立っているのももちろんすごいですが、
・テーマとしてそのまま使えそうなヒキのあるワードセンス
・スターバックスのサービスへの理解力
・ターゲットへの理解力
など、マーケター視点で見てもかなり高いレベルとなっているかと思います。
ちなみに、chatGPTに一番おすすめのアイデアを聞いてみたところ、
「1.スターバックスの新作ドリンクが登場!春の味覚を楽しむ!」だそうです。
理由は“スタバの新作は様々なメディアにおいて話題性が高く
ユーザーからの注目度も高いから”だそうです。
投稿本文の作成
ネタはchatGPTにたくさん考えてもらったので、本文を作成するか…!と思った方に朗報です。
実はchatGPT、有能なライターでもあります…!
先ほど出してもらったアイデアのうち、
chatGPTもおすすめの「1.スターバックスの新作ドリンクが登場!春の味覚を楽しむ!」について本文を書いてもらうことにしましょう。
実践例①
「1.スターバックスの新作ドリンクが登場!春の味覚を楽しむ!をTwitterで主婦向けに投稿するときのバズる本文を考えて」
ペルソナが、「家事・育児に疲れて癒し・贅沢な時間を求めている主婦」に設定され、
そのマインドに訴えかけて新商品を訴求する内容になっていることがよくわかると思います。
「バズる」というオーダーの通り、「#新作ドリンク」「#育児休憩 」など、
バズるツイートの傾向をハッシュタグでしっかり押さえているところも抜け目ないですね。
実践例②
十分なライター能力があることがわかったので、少し試してみましょう。
「1.スターバックスの新作ドリンクが登場!春の味覚を楽しむ!をTwitterで女子高生に投稿するときのバズる本文を考えて」
Twitterにこの投稿が流れてきたら、これを書いたのがAIだなんて思いますか…?
ペルソナが「春休み前でおでかけなどの予定にワクワクしている女子高生」になっていますね。
主婦向けとの大きな違いが
・話し言葉になっている
・絵文字がついている
ターゲットに合わせた口調で、ペルソナにとってヒキとなるワードが
これでもかというほど詰め込まれています。
商品のキャッチコピー考案
ライターとしての実力を見せつけられました…。
chatGPTにネタ出しも本文も、ほとんどお願いできそうです。
もちろん、手直しは必要ですが、かなり効率化できそうですね。
ここまで来たらもう驚かないかもしれませんが、chatGPT、コピーライターもできます!商品・サービス理解、クライアント理解、ターゲット理解ができているので
当然と言えば当然かもしれません。
実践例
「スタバラテの斬新なキャッチコピーを考えて!」
さすが、20秒もしないうちに10案を考えてくれました。
スタバラテの特徴をしっかり理解して考えてくれています。
ここで特筆すべきは「情緒的価値」についてもしっかり理解して使いこなしているということです。
今回はターゲットをあえて設定しませんでしたが、
“案件としても実際にありそうなターゲット”を設定してもう一度お題を出してみます。
「コーヒーが苦手な人に向けた、スタバラテの斬新なキャッチコピーを考えて!」
「コーヒーが苦手」から「コーヒー初心者」などの
ワード言い換えができていることももちろんすごいですが、
「苦味に負けない」「マイルドな味わい」「やさしい味わい」など
「コーヒーが苦手」な人が“なぜ苦手か”まで理解しているのが驚きです。
「スターバックスのスイーツと一緒に」など、食べ合わせまで提案しているのが
クライアントを喜ばせるツボも押さえていそうで底知れないです…!
文章の校正
chatGPTの得意なことの一つとして”翻訳”もありますが、
使い方を変えれば日本語→日本語への校正もしてくれます。
実践例
chatGPTが作ったchatGPTの紹介文に、よくあるミスを少しずつ加えて、校正をお願いしてみました。
- 「広範囲な知識」「様々の」…修飾語の活用間違い
- 「対話したりする」…「したり〜したり〜」は2回以上でないとおかしい
- 「それと」…口語になっている
結果、全て修正してくれました。
人間だとついついミスしてしまう部分、見落としがちな小さなミスも、人間以上にケアしてくれそうです!
chatGPTを使いこなすために
いかがでしたでしょうか?
忙しい時ほど頭がいっぱいいっぱいになってしまいますが、
そんな時はchatGPTに質問を投げかけてみると、意外とあっさり解決してくれるかもしれません。
「もっとアイデア欲しい」「それってどういうこと?」と投げてみると、
嫌がることもなくすぐに返事をくれるのも、AIならではの使い勝手の良さです。
大切なのは”使いこなすためのアイデア”だと思います。
私自身、まだまだ一部しか使いこなせていないと感じます。
さらに、「chatGPT4」の登場、Googleの「Bard」の登場で
チャットにとどまらず、できることも一気に増えていくものと思われます。
AIにお願いできるところはお願いしてタスクを効率化しつつ、
その分さらに良いSNSマーケティングに時間と頭を使っていけるように
自分自身も日々ブラッシュアップしていきたいですね!
chatGPTを使いこなすためのおすすめワード
- 10案出して!
- 他の案もある?
- 〇〇っぽく書いて!(Twitterっぽく、女子大生っぽく など)
- 20文字で答えて!
- 簡単に教えて!
- 【修飾語】〇〇と感じる(思わず見たくなる、背筋が凍る、胸が熱くなる など)
- 〇〇をターゲットに
大学卒業後、飲食店を経験。その後、PRに興味を持ち、
商業施設の年間販促やイベント企画などを担う広告代理店に転職。
その経験を活かし、SNSのPR領域を経験する為、
自身で企業のInstagramの運用を副業で始め、2022年に株式会社toにジョイン。