エンゲージメント率とは
Instagramアカウントの運用において、KPIや成長の度合いとして当たり前のように用いられているのが「エンゲージメント率」です。
ただ、実はそこには思わぬ落とし穴があります。
今回はエンゲージメント率の計算式や、その指標が意味することを紐解いていきます。
SNS運用に携わっている方は必読の内容です。
エンゲージメント率の計算方法
早速ですが、「エンゲージメント率」と聞いてどんな計算式を思い浮かべますか?
エンゲージメント率=(エンゲージメント数)÷(フォロワー数)
Googleで検索してみてもエンゲージメント率はこの式で分かる!と書かれていることが多くあります。それによって、本当の意味も考えずに、アカウントのKPIとしてこのエンゲージメント率を採用していたりします。
まずは、この数式が表す”エンゲージメント率”を解説します。
実際に数値を見ていて、感じる違和感
例えば、1万フォロワーのアカウントで1ヶ月間の間に獲得したエンゲージメントが、
いいね数:800
コメント数:30
保存数数:120
だったとします。
その場合の合計エンゲージメント数は、
「800+30+120=950」となります。
エンゲージメント率は、
950÷10,000=9.5%
自分のアカウントは9.5%だ!ということになります。
ここで疑問が出ます・・
Instagramアカウントは一つ一つの投稿で成り立っています。このエンゲージメント率を用いて、どういったアクションに落とし込むのでしょうか??
そういった経験をされている方も多いのではないでしょうか。
違和感を感じる理由
エンゲージメント数というのは投稿単位で基本的には全て違うものなので、本来は「1投稿あたりのエンゲージメント数÷フォロワー数」とすべきです。
エンゲージメント率=(エンゲージメント数)÷(フォロワー数)
例えば、1万フォロワーのアカウントで1投稿が獲得したエンゲージメントの合計値が、
いいね数:125
コメント数:5
保存数数:15
だったとします。
その場合のエンゲージメント数は、
「125+5+15=145」となります。
エンゲージメント率は、
145÷10,000=1.45%となります。
この「1.45%」を他投稿の数値と比べてどうかを比較検討することで、どの投稿がユーザーから評価されているかが分かる。次に作る時はエンゲージメント率が高かった投稿を参考に作ろう!となり、具体的なアクションにつながっていきます。
エンゲージメント率を使い分けよう
今回紹介したエンゲージメント率は2つありました。
その使い方例としては、下記のように考えると良いです。
分析や数値を扱う時は、それがどんなアクションにつながるかが大事です。
現実的ではない・工数が足りない等の理由でアクションにつながらないのであればその数値はKPIにすべきではないので改めてアカウントのKPIを見直すことも視野に入れてもらえればと思います。
▼KPIの参考記事
2010年にネット業界に転職し、インターネット広告代理店・調査PR会社・美容メーカーなど数社に勤務しマーケッターとして活躍。
デジタル/ソーシャルマーケティングにおける、計画・実行など幅広く従事。
現在はCOOとして全社を横断。
2020年、株式会社toにジョイン。