Instagram企業アカウント担当者の苦悩
経験した方はわかると思いますが、Instagramのアカウントを作ることは非常に簡単です。
さらに、作った後に投稿するのも非常に簡単です。だんだんコツを掴んで、画像を色々試したり、ハッシュタグを調べて付けてみたり、プロフィールやアイコンをいじったり。
最初は、何も不自由なく使えるのではないでしょうか?
ただし、企業アカウントとなると楽しいだけではなくなってきます・・
1ヶ月もすると、このような状態に陥ってきます。
・フォロワーが思うように伸びない
・自分の投稿が良いのか悪いのか分からない
・分析をしてみたいけど、見方が分からない
この記事を読まれている方で、そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
その問題を解決に導くのが「Instagramの分析」です。
そのためには、アカウントの分析が出来るようにプロアカウントに設定しましょう。
(これより、プロアカウントにした状態を前提としていますので、まだの方は以下の記事を参照下さい)
Instagramの企業アカウントを開設したい!登録から紹介
Instagramの分析とは
Instagramの分析は、「投稿分析」と「アカウント分析」の大きく2つに分類されます。
①投稿分析
インプレッション数、リーチ数、いいね数、保存数、など
まずは、投稿分析についてです。
ここも聞き慣れた言葉が出てきます。代表的なのは「いいね数」ではないでしょうか。
投稿を見た人がするアクションで、良いと思ってくれていると考えられる指標です。
②アカウント分析
フォロワー数、プロフィールビュー数、など
次に、アカウント分析についてです。
代表的なのが「フォロワー数」です。これはみなさんが1番気にする言葉ではないでしょうか。
企業アカウントであれば社内でも1番分かりやすい言葉ですので、KGIやKPIにもよく設定されています(この後説明しますが、フォロワー数をKGIやKPIにするのは間違いだと考えています)
Instagramは投稿をしてなんぼのメディアです。そういった意味では、まず重要なのが「投稿分析」です。その投稿の反応が跳ね返ってくる数値が「アカウント分析」となります。まずはこの流れを抑えましょう。
投稿分析について
Instagramで投稿すると表示される「インサイトを見る」という文字を押すと下記の数値を見ることができます。
「インサイトを見る」を押すと、その投稿が得た数値を見ることができます。
・いいね数
・コメント数
・シェア数
・保存数
・プロフィールへのアクセス数
・リーチ数
・ウェブサイトクリック数
・フォローにつながった数
・インプレッション数
・ホーム
・プロフィール
・ハッシュタグ
・その他
しかしこれを見るだけで、何がどうなってるのか分からなくなりますよね。。
でもご安心ください。
見るべきポイントはあります。
ポイントは「ユーザーのアクションの数値」です。
該当するのは、「いいね数」「コメント数」「シェア数」「保存数」の4つ。これは合わせて「エンゲージメント数(アクション数)」とも呼ばれています。
エンゲージメントが大事な理由は、Instagramのアルゴリズム(仕組み)にあります。ユーザーから好意を得ている投稿が評価される傾向があるからです。
ただしエンゲージメント数だと比較しづらいこともあり、多くの場合は「エンゲージメント率」を算出します。
▼算出する計算式
エンゲージメント率=(フォロワー数)÷(エンゲージメント数)
エンゲージメント率が算出できたら、競合他社や同じようなフォロワー数のアカウントと比較したくなりますよね。もちろん比較していただき何の問題もないのですが、その際に一つだけ気をつけていただきたいことがあります。
それは「フォロワーが増加するとエンゲージメント率は下がる」傾向があることです。
これはどういうことかと言うと、フォロワーになってくれたからといって「いつまでも熱が高いユーザーであるわけではない」「だんだんと反応が薄くなる」という表現が合っているとかと思います。
つまり、フォロワーが増えてアカウントが成長すればエンゲージメント数は上がるが、エンゲージメント率は下がるのです。
弊社の分析ツールを活用いただいているアカウントから算出した大まかな目安は下記となります。現在のフォロワー数とエンゲージメント率を表とくらべていただくと、今のアカウントのポジショニングが分かります。
アカウント分析について
続いてアカウント分析はプロフィールにある「インサイト」のボタンを押すと下記の数値を見ることができます。
<概要>
・合計フォロワー数
・内訳
・地域
・年齢層
・性別の割合
・最もアクティブな時間
<オーディエンス>
・フォロワーの内訳
<投稿の分析>
これまでの投稿を指標毎に上位表示することができます
(指標)
・いいね数
・インプレッション数
・ウェブサイトのタップ数
・コメント数
・シェア数
・フォロー数
・リーチ数
・保存数
ポイントは「フォロー率」です。
該当するのは、「いいね数」「コメント数」「保存数」の3つ。これは合わせて「エンゲージメント(アクション数)」とも呼ばれています。
定期的な分析が大事
分析を始めた月というのは気合が入っているので十分な情報を得られます。しかし重要なのは次の月も分析をすること、つまり定期的に分析することです。
企業アカウントであれば月次報告というのが最も主流です。
理由は、先月と比較して数値がどう変化しているかを読み解くことが「Instagramの分析」であり、そこから次の投稿の改善が生まれるからです。
手が回らないという別の悩み
ここまでくると、頭では理解していますが、毎回スマホを開いて数値を確認してExcelやスプレッドシートに書き込むのに時間が足りなくなってくると思います。私も実際にそうでした。
その時に活用したいのがInstagramの分析ツールです。
Instagram分析ツール「GENba(ゲンバ)」
手前味噌ですが、弊社(株式会社to)では、分析ツールを開発して販売しています。
分析ツールという名前から、勝手に分析をしてくれるとイメージされる方が多いですが、Instagram分析ツールと名乗っている全てのツールは「ただ数値を見やすく集計しているだけ」です。
そこには理由があります。
Instagramがツールに対して公式な数値を提供してくれている「グラフAPI」という仕組みがあって、どの会社であっても取得できる項目は一緒なんです。
ツールを利用することは、自分の時間を代わりに機械がやってくれて見やすくなるという認識を持っていただくと良いかと思います。
結局、分析とその先の改善は自分でやるしかありません。
ツールを利用した分析
ツールを活用すると、時間が作れる=改善の時間が増えるということになります。
例えばどんなことが出来るかをご紹介したいと思います。
波形で要因を掴む
数値だけを並べると発見しにくいことも、波形で見ることで容易に発見できます。
まずここで良い点、悪い点の発見が非常に早く行えます。
例えば、プロフィールビュー数とフォロワー増加数を比較した場合に下記のような発見ができます。
このように、波形の方が差分を把握しやすいため、要因を掴むのが効率的に行えます。
この他にも、見るべき数値をKGIやKPIで設定をしておけば、ツールを使って分析の材料は非常に短時間で集めることができます。
改めて意識していただきたいのが、インサイトを見ることが目的ではなく、インサイトを見ることで分析の材料が揃うことです。目的はその材料を元に分析して次の投稿に生かすという「改善」を目的としてもらえればと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
企業アカウントを作る際は、こういった分析までをしないといけないんだ。その分の工数も考えておかないといけないんだと感じていただけれたなら、分析の重要性も伝わったのではないかなと思います。
まずは用語や重要な数値を把握し、良い点と悪い点の発見をする。(できればツールを活用して楽に済ませる)最後に投稿の改善をする。その繰り返しをすることで必ずアカウントは成長します。
企業アカウントであれば、ベンチマークしているアカウントや競合のアカウントがあると思いますが、そういったアカウントは分析をやっている場合が多いです。まずはしっかり分析を行うことで、そういったアカウントに肩を並べて、投稿の内容や画像のクオリティで違いをだしていくことでInstagramアカウントがビジネスにおいて重要になっていきます。
ぜひ読んで終わりではなく、実践してみてください!
2010年にネット業界に転職し、インターネット広告代理店・調査PR会社・美容メーカーなど数社に勤務しマーケッターとして活躍。
デジタル/ソーシャルマーケティングにおける、計画・実行など幅広く従事。
現在はCOOとして全社を横断。
2020年、株式会社toにジョイン。